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平成27年12月19日
北海道支部で報告会を行いました
室蘭市民会館で空援隊北海道支部報告会を行いました。倉田専務理事の「空援隊10周年記念講演」や、映像、写真パネルで活動の様子をご覧頂きました。
室蘭民報に掲載されましたので、こちらもご覧下さい。
「「空援隊」10年…室蘭で成果報告」(室蘭民報 平成27年12月20日朝刊)
平成27年12月14日
サイパンのカジノホテル建設現場で見つかった遺骨埋葬場所について
サイパンのガラパンで行われているカジノホテルの建設現場から、333箇所の遺骨埋葬地が見つかったと、11月に地元の新聞が伝えました。333箇所の埋葬場所のうち、先史時代の埋葬地が332箇所、1箇所は米兵の埋葬地ということです。
空援隊は平成23年からサイパンで調査を始めて、総合計6キロメートル以上の長さのトレンチ(溝)を掘り、集団埋葬地等を見つけてきました。そして日本人を800体以上、アメリカ兵6体以上を見つけましたが、アメリカ兵が見つかるような場所で、日本兵が一体も出てこないという例を見たことがありません。
ガラパンは戦前、日本の商店等が立ち並ぶ繁華街で、昭和19年の戦争時にはアメリカ軍が激しい攻撃をした場所です。そのような場所で日本人が一体も見つからないということに対して首をかしげざるをえません。
「Marianas Variety」 2015年11月24日
“Remains of WWII US servicemember found in Garapan yet to be identified” より
(主な日本語の訳)
ガラパンで収容された第二次大戦の米兵の遺骨いまだ鑑定されず
ガラパンで見つかった第二次大戦中のアメリカ兵の遺骨が未だ鑑定されていないと、考古学者のマイク・ディガ博士が話しました。この遺骨はベスト・サンシャイン社が計画を進める5つ星のカジノホテルの建設現場から見つかったものです。
先月博士がDPAAに問い合わせたところ、DNA鑑定と遺族探しに数週間か数か月、もしくは数年かかる可能性があるとDPAAは話したそうです。
今年の4月6日から6月29日に、サイパンで過去最大規模のヘクタールの広さの考古学調査が行われました。
マイク・ディガ博士は発掘調査で11人の考古学者チームを指揮し、333箇所の埋葬地を発見。332箇所は先史時代の可能性があり、1つは米兵の埋葬地と鑑定されました。
考古学者チームがDPAAに連絡したところ、6月25日にDPAAは埋葬品や関連品を収容するよう考古学者達に依頼。6月30日にDPAAの代表がサイパンに来て、数箱をハワイに持って行きました。ハワイで詳細な分析をするとのことでした。
その他の遺骨や遺留品は、ベスト・サンシャイン社が管理する地下室に一時的に保管され、DNAテストや放射性炭素年代測定を待っています。
ベスト・サンシャイン社は、全ての鑑定が完了した時点でHPOに遺留品等を渡すと言っています。
また先史時代のものと思われる遺骨については、適切な埋葬を行う為に、公的機関と話し合っていくとも述べています。
平成27年11月28日
空援隊設立構想10周年記念 講演会・懇親会
ここから、遺骨収容の次の段階に。解散を目指してより一増努力して参ります。
10周年の特設ページはこちら ※本番前~本番後の日記も掲載!
平成27年10-11月
サイパン遺骨収容調査 スタッフ日記
平成27年10月21日
サイパン台風支援について
8月2日深夜から3日未明にかけてサイパン島を直撃した台風13号によって、現地では甚大な被害が
出ました。空援隊では「サイパン台風被害支援金」を立ちあげ、支援を呼びかけたところ30万6千円が
集まりました(8月6日~9月3日)。ご支援ご協力頂いた皆様、またご声援をお送り頂いた皆様、
誠にありがとうございます。
色々と検討した結果、現地で蚊取り線香が不足しているということで、会員さんのご協力を得て、
10月始めに蚊取り線香を送り、すぐに島の人達に配布してもらいました。
現地ではいまだ各家庭に電力が供給されておらず、暑い夜に窓を開けて寝ているそうです。しかし
日常的にエアコンを使っていたため、網戸がなく、そのうえ蚊取り線香が島になくなり、蚊に悩まされているということを聞きました。そこで今回蚊取り線香を届けることに致しました。
蚊取り線香を受け取った皆様からは非常に感謝されております。観光地の復興は進んでいますが
各家庭への復興が遅れていますので、サイパン復興までこれからも支援し、見守っていきます。
平成27年10月20日
兵庫県神道青年会で講演をしました
兵庫県だけでなく全国から集まった約100名の神職の方々に、神戸の生田神社会館で
遺骨収容の現状等をお話し致しました。
多くの戦没者の遺骨が未だ収容されていないという現状が、まだまだ知られていませんので
今後も様々な場所でお伝えしていきたいと思います。
平成27年8月24日
東京・日本橋モラロジー事務所でお話しをさせて頂きました
戦後70年が過ぎた今も、戦没者が海外に113万人以上残されていることや、政府の遺骨収容の実態について、映像をご覧頂きながらお話しさせて頂きました。
平成27年7月12日
講演会・パネル展を行いました
平成27年7月12日、「2015年度 平和と人権を考える市民のつどい」(大阪府堺市)において
戦没者遺骨早期収容促進協議会として講演会・パネル展を実施しました。
人権などなく国に放置された「人」が今は遺骨になったこと。そして現場で実際に見てきたことを、映像や写真を交えて話しました。またパネル展では遺骨収容の説明や、フィリピン、サイパン、米国での活動を写真や資料等でご覧頂きました。
遺骨収容活動についてより多くの方に知って頂くために、今後も講演会やパネル展を実施して参りたいと思います。
平成27年5月24日
空援隊第9回社員総会、年度報告会を開催しました
社員総会を開催し、全ての議案が可決されました。
組織改編が承認され、事務局の機能を解体して、その機能を「事務所部門」と「調査部門」に分離することに致しました。戦没者の方々を日本にお迎えするために、新しい体制で今後も活動して参ります。
年度報告会では、KUENTAI-USAの設立経緯等を説明しました。設立のきっかけは、これまでのサイパン調査で、偶然にも空援隊が米兵の遺骨を5体見つけたこと。
そして同じ戦場で国のために亡くなった戦没者を、日米協力してそれぞれの祖国に帰していこうと思い設立したことを説明しました。
また、厚労省(国)を相手に裁判をせざるを得なくなった経緯(「裁判 被告:厚生労働省」ページ参照)、 そして、
今後も戦没者を少しでも早く一人でも多く日本にお迎えするために、最善の方法を模索しながら活動していくこともお話し致しました。