海外で日本人戦没者の遺骨を探すなか、日本人だけでなくアメリカ兵の遺骨を見つけました。そのうちの数体が米国政府の鑑定後、身元が判明し、遺族のもとに帰りました。
第2次世界大戦において太平洋戦域で戦死し、行方不明(MIA)となっている米兵は4万7000人以上。そのほとんどが日米戦で亡くなった兵士です。空援隊は姉妹団体である米国のNPOKUENTAI-USA と共にアメリカ兵探しも行っております。
1944年7月のサイパン占領以降、アメリカは本格的に本土空襲を始めました。その作戦に従事したパイロットや、沖縄戦に従事した兵士達の中には、戦闘や事故等で戦死した人達もいます。その兵士達を、戦後アメリカはいち早く日本中で探しました。数年かけて行われた調査で、多くの兵士が収容されましたが、今も行方不明となっている兵士がいます。
日本で行方不明となっているアメリカ兵の数 (2015年データ) | |
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本 土 | 2,814人 |
沖 縄 | 2,620人 |
硫黄島 | 733人 |
日本で行方不明のアメリカ兵の遺骨を探している個人や団体がないため、空援隊は日本人戦没者の遺骨調査に加えて、日本に残るアメリカ兵の遺骨探しを平成29(2017)年から始めました。些細な情報でも結構ですので、アメリカ兵の遺骨に関する情報がありましたらお知らせ頂けますよう宜しくお願いします。
サイパン / Saipan
WILLIAM YAWNEY
(1921-1944 Pennsylvania)
【所属】陸軍第27師団 第105歩兵連隊
【階級】2等兵
(105th Infantry Regiment
27th Infantry Division, PVT)
William T. Carneal
(1920-1944 Kentucky)
【所属】陸軍第27師団 第105歩兵連隊
【階級】上等兵
(105th Infantry Regiment
27th Infantry Division, PFC)
RICHARD N. BEAN
(1919-1944 Virginia)
【所属】陸軍第27師団 第105歩兵連隊
【階級】上等兵
(105th Infantry Regiment
27th Infantry Division, PFC)
BERNARD GAVRIN
(1915-1944 New York)
【所属】陸軍第27師団 第105歩兵連隊
【階級】上等兵
(105th Infantry Regiment
27th Infantry Division, PFC)
※上記の4人以外にも2013年3月に1体(William T. Carnealと同じ調査時)、2013年8月に1体(Bernard Gavrinと同じ調査時)、2015年10月に1体を発見し、後にアメリカ政府が引取りにきました。彼らの身元が判明したかどうかは今のところ分かりません。